オゾン療法は、免疫機能は高める治療として、近年ではその負担の少なさから注目されている治療になります。
オゾン療法とはオゾンガスを利用した治療法のことです。
オゾンガスの特徴(効果)について、以下に3つ記載します。
1、免疫調整作用
オゾン療法により、サイトカインという生理活性物質が多く産生されます。
サイトカインには、
①免疫細胞を目的部位に集める働き
②T細胞やB細胞など、獲得免疫系の細胞の分化を増やす働き
③免疫系を活性化し、がんや病原体などの異物を排除する働き
などが挙げられ、身体を異物から守るうえで非常に重要な役割を果たしています。
このサイトカインを増やすことで、感染症、アレルギー性疾患、腫瘍性疾患などの治療効果を増やすことが期待できます。
2、細胞の活性化
オゾンガスを体内に取り込むことで、血管が拡張することが分かっています。
血管拡張作用により、血行がよくなり、より多くの酸素を細胞に運ぶことができます。
この多くの酸素をもとに、細胞の活性化につながります。
酸化、抗酸化と言われるアンチエイジング(老化予防)に繋がる効果が期待できます。
3、優れた殺菌力
高濃度のオゾンガスは優れた殺菌力を有します。
この原理を利用し、オゾンガスを溶解したオゾン水やオゾンオイルを用いることで、
多くの微生物を殺すことが可能になります。
上記の3つの特徴をもつオゾンを治療に用いていくことで、
動物たちの免疫力を高めることに期待ができます。
当院での実績は上記の5疾患になりますが、多くの疾患で治療の可能性があると考えられています。
当院でのオゾン療法は、主に『注腸法』を採用しております。
『注腸法』とは、肛門より直腸内に直接ガスを注入する方法です。
短時間(1~2分)で可能な方法で、比較的動物の負担が少ないため、お勧めしております。
投与の期間や間隔に大きな決まりはございませんが、対応疾患によって変わります。
概ね、1週間に1~2回の程度から開始し、2~4週間に1回で維持していくことをお勧めしています。
免疫力を高めていきたい際の1つの方法として、オゾン療法をご検討してみてください。