こんにちは!!
今日は療法食の話を交えた排便問題のお話です🎶
高齢の猫ちゃんの悩みのひとつに、『お通じがでにくい』という問題があります。
このお通じ問題は、とても難しい問題ですが、そもそもなぜ排泄がしにくくなるのかということを考えなければいけません。
アリイ動物病院では以下の場合に治療を行うよう心掛けています。
・排便回数:2,3日に1回(週に3回以下)
・排便の質:非常に硬結感があるコロコロしたもの
・嘔吐回数:2日に1回
・食欲減退
・腹部膨満、腹部の圧迫感
お通じが悪くなることで、腹圧が上がり、腰痛の原因を引き起こすことがあります。また、腹圧が上がることで、食後に吐くことも増えてきます。
私たち人間は『お通じが悪い』と下腹部に不快感を覚えることがあります。その状態での生活はとてもストレス要因になり、生活の質の悪化につながります。
猫ちゃんでは、4日以上排便が出なくなると、かなり体調が悪くなる子がいますので、排泄状態には十分注意してくださいね。
そもそも、なぜ『お通じが悪くなる』のかが問題になります。
その原因は
・加齢に伴う胃腸運動の低下/食事の消化不良
・過度な肥満体型、痩せ型体型
・脱水状態を引き起こす基礎疾患の存在(腎臓病、糖尿病など)
・消化不良を引き起こす基礎疾患の存在(肝炎、膵炎など)
・大腸ポリープなどの腫瘍疾患
などと多岐に渡ります。もちろん便意があるのか、ないのかでも考えられる病気は変わってきます。
実際の診察では、高齢による胃腸運動の低下や体質に合わない食事が原因で、便秘症状を訴える子が多い印象を受けます。
そのため、食生活の改善が最も大切な治療の鍵になります。アリイ動物病院では、便秘の子に対してはロイヤルカナンから発売されている『消化器サポート可溶性繊維』をおすすめしています。
普段たべているご飯に少しずつ混ぜるだけでも、効果的な療法食です。お通じ問題で悩んでいる猫ちゃんにとてもおすすめの食事ですので、参考にしてくださいね。
アリイ動物病院 院長
電話0466-41-9581