こんにちは、獣医師の上野です。手足の先が冷たくなる季節になってきましたね、帰宅後のお風呂が何より楽しみになっています♨️
最近よくリンパ腫の悩みを抱えている患者様に出会うことが多いです。
リンパ腫のお話をする前に、今回はリンパとは?どんな役割があるのか?をお話ししたいと思います💬
リンパはリンパ液とも呼ばれ、リンパ管という身体中を走行している管を通っています🌉
リンパ管の途中途中にリンパ節と呼ばれる中継地点がいたるところに存在し、そこを通過して最終的に太い静脈に終着します🩸
リンパ液は血液の血漿成分を主成分としています💧
では血液とは何が違うのか?🤔
1つは赤血球などの普段血液から漏れ出ない血球成分は通常含まないということ(リンパ球は例外)、もう一つはリンパ管の構造・性質によるものです🏢
リンパ管は血管よりも物質を取り込む性質が強いため、血管が取り込むことができないような大きい物質を取り込むことが出来ます🧽
しかし、その性質上、体に侵入したバイ菌を取り込むことも出来ます😨
そこでリンパ節の出番です💪
リンパ節は流れるリンパ液の一種の濾過装置として働いてくれます🔘
リンパ管に取り込まれたバイ菌はリンパ節にキャッチされます⚾︎
リンパ節には免疫を担うリンパ球や、ばい菌を食べてくれる食細胞が存在しているので、バイ菌が全身に回るのを防いでくれます✋
リンパ節は体中にいくつもあって、お胸の中やお腹の中、外から触ってわかるような体表にも存在します✋
体の様々な部位はそれぞれ所属するリンパ節があり、感染が存在しているときに所属しているリンパ節が腫れてきます🔥感染させないよう、免疫力をあげようと頑張っている重要なサインです🅰️
さらに、リンパ節ではリンパ球が生産されており、通過するリンパ液に補充されます🥛
リンパ球は外敵から身を守るための免疫機構に重要な役割を担う白血球の仲間です🏰
この二つの働きにより、リンパ液・リンパ節は体の大切な防御機構として働いているのです🛡
リンパ節の腫れを見つけることによって病気の発見や部位の特定につながることもしばしばありますので、身体検査での重要項目の一つです👓
ここまで大まかな機構と働きについてお話しさせていただきました。
次回はリンパ腫そのものについてお話ししたいと思います✨
長々とお読みいただき、ありがとうございました。