再生医療シリーズ3:犬の慢性腎臓病 Part2

医療技術の進歩に伴って、動物医療についても、再生医療を提供できる時代になっています。

今回は、前回ご紹介した子の経過も含めて、

『ヒト臍帯を用いた幹細胞培養上清液の注射』による慢性腎臓病の改善成績について、ご報告いたします。

再生医療の注意事項や、投薬方法などの詳細については、前回の症例紹介をご参考にしてください。

⭐️『再生医療シリーズ1:犬の慢性腎臓病』

➡︎ https://www.alii-animal-hospital.com/news/6909/

症例情報②:前回より継続、13歳、チワワ

月2回の再生医療を継続し、その後月1回の再生医療を実施しています。

4ヶ月後の状況:改善を認める BUN:57.4、CRE:2.90、stage2

12ヶ月後の状況:維持を認める BUN:61.0、CRE:3.02、stage2~3

現在の状況:維持を認める BUN:64.9、CRE:3.2、stage2~3

緩徐に進行をしていますが、現在も腎臓病の内服薬は使用しておりません。

月に1回の皮下点滴と再生医療の注射のみを実施しています。

症例情報③:16歳、ミニチュア・ダックスフント

慢性腎臓病の治療として、週1回の皮下点滴と内服薬を実施していましたが、徐々に悪化していたため、

ヒト臍帯を用いた幹細胞培養上清液の注射を1週間に1回(合計4回)実施し、

その後1〜2週間毎に1回を目安に実施しています。

開始前:改善を認める BUN:61.3、CRE:3.01、stage2~3

1ヶ月後の状況:改善を認める BUN:42.8、CRE:1.81、stage2

2ヶ月後の状況:やや数値の上昇を認める BUN:60.9、CRE:1.85、stage2

4ヶ月後の状況:維持を認める BUN:62.2、CRE:1.74、stage2

本症例については、既存の治療に再生医療の注射を組み合わせた形にて実施しました。

現在も定期的(1週間〜2週間に1回)に実施していますが、

クレアチニンの数値が安定しており、良好な反応が得られています。

今回ご紹介した患者様以外においても、

慢性腎臓病については、再生医療の成績が良好な傾向を認めています。

点滴治療や内服薬での治療以外では、代替医療となる選択肢としてお勧めしております。

再生医療の実施については、ご来院時にご説明しております。

再生医療のご質問については、ホームページの『お問い合わせ』よりメールにてお願いいたします。

診療時間でのお電話でのお問い合わせについては、

診察・手術を行なっておりますので、お電話でのご説明ができない状況になります。

ご協力、宜しくお願いいたします。

アリイ動物病院 院長